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「メキシコの日系移民の歴史の足跡」をたどる旅①~タパチュラ・メキシコ~

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス、略してサンクリの街からグアテマラとの国境まで10数キロの場所にあるタパチュラと言う街にやって来た。 サンクリから出発するバスでグアテマラのどこかへ直行便で行くつもりだったのだが、タパチュラから車で一時間ほどの場所にあるアカコヤグアの村が持つ歴史に惹かれて寄り道する事にしたのだ。 ハワイやカリフォルニアに続き、明治時代の日本の国策としての移民政策により中南米地域へ初めての日本人の移民が海を渡りやって来たのがそのアカコヤグアと言う村だと言うのだ。 何かその移民たちの足跡の様な物に触れる事が出来るかもしれないと言う期待が寄り道をさせたのだ。 そんな気にさせたのは歴史好きな自分の性分だけではない。 サンクリの宿「カサカサ」で出会った物書きの女の子が居た。 沢木耕太郎の「深夜特急」が好きな事が共通点で話が盛り上がり、日々夜遅くまでおっさんの話し相手になってくれていた。 旅路の話をしていると、太平洋戦争の激戦地フィリピンのレイテ島へ足を運びジャングルの中にある慰霊碑を自ら探し出し慰問したと言うのだ。まだ20代の彼女がそんな事をする意外性に驚いたし、サンクリで惰眠をむさぼるばかりの自分の姿が恥ずかしくもなった。 そんな彼女の話にに焚きつけられた事もあってか、僕は「メキシコの日系移民の歴史の足跡」を辿る事にしたのだ。 サンクリを夜中に出ておよそ8時間、朝の8時前にタパチュラの街へ到着した。 バスで隣の席になったおばさんから、「タパチュラは殺人や強盗が沢山あるの。あなたも気を付けないさいよ。」と言われていたので自分なりの警戒レベルを上げて宿まで歩く事にした。

左翼ゲリラ「サパティスタ」の村へ~オベンティック・メキシコ~

吹く風が冷たくなり遠くの空が暗くなるのを見ると、これから降り始めるであろう雨を思い少し憂鬱になる。 雨季のサン・クリストバル・デ・ラス・カサス。古い石畳の道は水はけが悪く、雨水が川のように流れる道をタクシーが水しぶきを高々と上げて走り抜ける。 水しぶきが歩行者に掛かってもおかまいなしだ。 この数週間、特に観光を楽しむわけでもなく宿の中庭の喫煙スペースで日がな一日の天気を占ったりしている。そんな自分にもサン・クリストバル・デ・ラス・カサスに来たらどうしても見に行きたいと思っていた場所があった。 サン・クリストバル・デ・ラス・カサスから乗り合いタクシーで1時間ほど行った山の中にある「オベンティック」と言う場所だ。 「EZLN(サパティスタ民族解放軍)」の拠点の一つであるオベンティック。EZLNは1994年にNAFTA(北米自由貿易協定)に反対する形で武装蜂起を始めたゲリラ組織だ。 日本の公安調査庁のホームページ上では「国際テロ組織」にカテゴライズされているが、現在は目立った武力闘争を行うことは無く貧民たちの生活水準の向上などを要求した対話をメキシコ政府との間で行っている。 オベンティックはサパティスタの拠点の一つなのだが、その内部を見学することが出来る。 内部ある建物に描かれた壁画が素晴らしいと言う話を旅仲間から聞き、ここだけは行こうと決めてたのだ。 乗り合いタクシーの運転手に「ここがオベンティックだ。」と言われて車を降りると、目の前に鉄柵のゲートがありその横には口元をバンダナで隠したサパティスタが見張りをしている様が見えた。 特に危険な空気感を感じる事もなく、見張りのおばさんに

イグアナスープと亀の卵~フチタン・メキシコ~

ポチュトラからフチタンを経由して、サン・クリストバル・デ・ラスカサスと言うメキシコ南部チアパス州の街に来て一週間があっという間に過ぎてしまった。 古い街並みと穏やかな雰囲気が心地良い街だ。 ポチュトラで聞いたフチタンの町は好奇心をくすぐられる楽しい町だった。フチタンに向かう前にネットで調べてみると、「母系制社会の町である。」だとか「弟三の性、"ムシェ"なる存在。」が居るだとかと言う様々な面白い情報が出てきたので、「これは何か面白い事にぶつかるんじゃないか?」と期待が高まっていた。実際のところそれらには出会わなかったのだけれど。 11:30ポチュトラ発フチタン行のチケットは155ペソ、バスは町々を経由しまだ陽のあるうちにフチタンに着いた。 とりあえず目的地に着いたのはいいが、宿も決めずに来たのでまずは宿探しをしなくてはならなかった。 バスターミナルの目の前の通りでタイのトゥクトゥクのような三輪タクシーを捕まえ、だいたいの町で中心地の広場であるソカロへ向かってもらった。 「hotel」や「hostel」、「casa de huespedes」などの看板が無いかを気にしながら町に目をやっていると、10分も走らないうちに「この先がソカロだ。」と言われ代金の10ペソを支払い三輪タクシーを降りた。 車道と歩道の段差がやたらと高かったりして少しばかり歩きにくい田舎の町だったけれど、ソカロの周りは多種多様な露店も立ち並んでいて中々活気があって楽しそうな場所に思えた。 三軒ほどホテルを当たり、市場のそばにあるホテルに決めた。 着いたその日の夜は屋台でエビのかき揚げと豚足を揚げた物を買って帰り、部

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