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七つの祭壇の意を持つ「シエテ・アルタレス」へ~リビングストン・グアテマラ~

二日酔いなのか少し気だるい目覚めは、どんよりとした空模様と妙にマッチしていた。 ちょっとばかり飲みすぎたのは否めないのだけど、ギフィティを飲んでいたせいか腹だけはバッチリ減っていた。 「本当に胃の薬になるのだなぁ。」と感心しながら目覚めの一服をつく。 しばらく天気は持ちそうだし、ここは1つ朝食をしっかり食べてからシエテ・アルタレスと言う水棚のある場所へ向かおう、と一日の予定を決めた。 僕は宿を出て町の中心と反対方面に歩き出した。 ここ数日朝食を取るのに利用している商店が少し先にあるのだ。 レストランでも安食堂でもなく日用雑貨や飲み物を扱っているただの商店なのだけれども、その店の親父がゆっくりのんびりと朝食を作る様子と飯に付いて来るいラー油のような油っ気の強い辛めのソースが気に入ってしまって何度か足を運んでいた。 まだ豆の形がしっかりと残ったフリホーレスと、トマトソースのかかった半熟の目玉焼き。それにパンが数切れと言う質素な朝食なのだけど、僕はこれをえらく気に入っていた。 最初はそれぞれの味を楽しめるのだけど、食事が進むにつれて色々な味がごちゃ混ぜになってくる。 フリホーレスの汁と目玉焼きの黄身、さらにはトマトソースが混ざり合った所にお気に入りの辛いソースを垂らす。そのごちゃ混ぜになった汁をパンに吸わせて食べる、これが抜群に美味しいのだ。 店先に用意されたプラスチックの椅子に腰かけ、通りを行く人々の往来に目をやりながら朝食をゆっくり味わう。 リビングストンは人懐っこい人が多い。ここで朝食を取っている時も良く声をかけられる。特にガリフナの連中は「よう兄弟!調子はどうだい!」ってな感

ガリフナのバイアグラ、Gifiti(ギフィティ)を飲む~リビングストン・グアテマラ~

タパードを食べにやって来たリビングストンの街。 その目的はすぐに叶える事が出来たし雨も多かったのだが、宿や街の感じが気に入ってしまい気が付くと1週間も滞在してしまった。 宿は観光客よりも仕事の人間、観光客を乗せてきたボートの運転手だったりガイド、が多くて比較的落ち着いたもんだった。 そういった地元の人間が多く泊まると言う事は、それだけ安い場所だと言う事だ。 僕の部屋はドアノブの鍵が壊れていて使い物にならず、その代わりに部屋の外で頑丈な南京錠を使ってドアをロックする事になっていた。共用のトイレ・シャワーの戸に至っては、壊れたスライド錠の代わりに3個のU字の金具と『釘』でドアを閉めておく仕様になっていた。 戸に2個のU字の金具が打ち付けられ、もう1個は蝶番の付いていない側の柱に打ち付けられていた。真横に並んだ3つのU字の金具の全てに『釘』を通すとロックがかかる。 いかにも貧乏くさい感じなのだが、安上がりに事を済ませる為に良く考えられた物だと感心するようになってしまった。 宿の親父は無口で不愛想な感じだったけれど、毎日休む事無く掃除や洗濯をして家族の誰よりも働いている姿を見ていると好感が持てた。 「ガリフナの味」もタパードだけでなく、僕が好きな酒のジャンルにもその味があった。 Gifiti、ギフィティと呼ばれるガリフナ伝統の酒に出会ったのはタパードを食べた店「Las Tres Garifunas」だった。 タパードを食べた日にメニューに「Gifiti Local Rom」の文字を見つけ、後日またそれだけを飲みに店に足を運んだのだ。 店に並んだ数々のギフィティのボトルの中には小枝や底の

念願のタパードに大満足!~リビングストン・グアテマラ~

コバンの街の雨を嫌って移動を繰り返してやって来たリビングストンだったけれど、滞在中雨が降らない日は無かった。 スコールのように一時的な雨に降られる事もあれば長時間に渡って降る日もあった。 雨が止んだかな?と思って飯を食べに外へ出たりしても、帰る途中に土砂降りにやられてしまう事も多かった。 けれどもリビングストンの街は小さいながらも黒人社会、ガリフナ族が居る事で他のグアテマラの土地とは違う空気が流れていてぶらっと散歩するだけでも面白かった。 街中に描かれた壁画もメキシコやグアテマラなどの他の街とは違って黒人文化の色が濃く、目を引かれるものが多かった。 午前中から降っていた雨が止んだある日の午後、僕は念願のタパードを食べに行った。 ガリフナ族の伝統料理といわれるシーフードのスープ、タパード。 これを目当てに来る観光客も多いようで、リビングストンにあるレストランの多くにタパードが置いてあるようだった。 どこの店で食べるのが良いのか分からず彷徨っていたが、「Las Tres Garifunas」と言うガリフナ色の濃さそうなレストランで食べる事にした。 棕櫚の葉だろうか、草ぶきの屋根が印象的な建物のレストラン。 テラス席には目にも鮮やかな黄色の布が敷かれた椅子と青いテーブルクロスがかかったテーブルがあった。色使いもどことなくアフリカンな感じだ。 席に着いてすぐにやって来たガリフナの若い男のウェイターにタパードを注文した。 メニューに目を通したり店内の写真を撮ったりしながら料理が運ばれてくるのを待っていた時、 「私も撮ってよ。」 と、テラスの奥の方にいたガリフナの女から声がかかった。 この

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