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空からカギが降って来た~キューバ放浪記・ハバナ~

空からカギが降って来た。 「シオマラの家」と名付けられたハバナの安宿の玄関口に着いてベルを鳴らすと三階のテラスから誰かが僕を確認し、小さなぬいぐるみの付いたカギを上から投げて来たのだ。 「これがキューバか。」 少しカギを回すのにコツがいるドアを開けるとすぐに階段があった。急な階段はバックパックを背負っていると息が上がってしまうほどだった。ただ単に日ごろの運動不足がそうさせてるのかの知れないけれど。 三階に辿り着くと、古ぼけた外観からは想像できなかった天井の高い広々とした空間が広がっていた。共有スパースなのだろうか、開放的なその空間にあったロッキングチェアやソファ・シャンデリアなどの調度品はどこか古臭く、けれど洒落た感じだった。 年配の少し小柄なおじさんスタッフ相手に宿帳の記入を済ませると、バックパックが引っかかってしまいそうなほど狭い通路の先の部屋に案内された。ベッド四台が詰め込まれたドミトリーは狭いながらも天井が高く圧迫感が少なく、エアコンもついていてなかなか快適そうだった。 バックパックを降ろし、部屋を出て狭い通路を戻り共有スペースに行きテラスに出てみた。 テラスからは建物カピトリオと呼ばれる旧国会議事堂の最上部のドームの部分が良く見えた。 その左右を見回すと壊れかけの三階建てくらいの建物や薄汚れた道路が目に入ってくる。 壊れかけているとは言っても建物には僕と同じようにテラスから人の往来を眺めたり洗濯ものを干している住人の姿があり、薄汚いとは言っても人々の往来は盛んでコーヒースタンドで一息つくキューバ人の姿やぼろぼろの年代物の車が走り抜けて行ったりする。 大昔に行ったインド

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