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人生は苦い、だから…~キューバ放浪記・トリニダー~

実は日本に帰って来てからしばらく経って「鬱病」を発症してしまっていた。 自由気ままに行きたい所に行き、食べたいものを食べ、見たい物だけを見てきた放浪の2年間。 その間に目を背け続けた日本の「現実」って奴に叩きのめされてしまったようだ。 どうにもこうにも気分が優れず引きこもりがちになり、眠れない日々が続いた僕は梅雨の頃に医者へ行く事にした。 それも一か月ほど行く事に悩んだのだが。 まずはカウンセラーとの面談だった。 自分の身に何が起きたか分からないが、どうにもこうにも気分が優れない事や認知症が始まった母の事、そしてその日暮らしの旅をしていた事を話した。 カウンセラーは特にどうしろああしろとは言わず僕の話を淡々と聞き、次に心療内科医の診断を受けた。 事前に書いた問診票やカウンセラーとの話の内容を知ったドクターはあっさりとこう言った。 「中程度、もしくはそれより重い鬱ですね。」 僕は悲しみに打ちひしがれるどころか、自分が「病人」である事がはっきりリ分かって少しほっとした。 睡眠薬やその他の薬を処方された僕は、まずはグッスリと眠る事が出来るようになり安心感を持った。そして生活のリズムが整い始めてくると、引きこもりから一転、毎日のように外に出て喫茶店やラーメン屋などに出かけるようになった。 そんなある日の事。 駅前のショッピングセンターの中にあるコーヒーを売る店に入った。そこには僕が旅した国のコーヒー豆なんかもあって少し嬉しくなった。 「あぁ、僕は元気に旅をする事が出来ていたのだなぁ。」とも思ったが。 日本に居ても外国にいてもコーヒーを飲まない日がない僕は、毎朝アティトラン湖を眺めながら

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