中国~Good Luck!~

2006年10月9日

汽車に乗り雲南省の昆明に向かうべく、昨日の昼に陽朔からバスで一時間ほどの街、桂林に移動した。また一人ぼっちである。騒がしかったレゲエバーがすでに恋しく、出会いと別れの繰り返しに戸惑う今日この頃。 


10/6は上海留学中のY氏とその彼女が働く店の女の子達とで、河原に行って中秋節のお月見をした。

陽朔の行動範囲と言えば、その洋服屋さんとレゲエバーと朝飯を食べる米粉屋くらいだったので、みな毎日遊びに来る僕を暖かく迎えてくれる様になっていた。 


洋服屋の店先で一通り食事をし、河原へ移動。

貸し椅子屋にテーブルと椅子のセットを借りて、干上がった中洲でお月見。女の子の歌う中国の歌を聴いたり、僕は覚えたてのこないだ日記に書いた歌を歌ったり。 


気が着くと僕と一緒に原チャリ2ケツをした女の子が泣いていた。中国の中秋節は家族と過ごし、月餅を食べてお祝いするのが伝統的なスタイルだと聞いていたので、彼女は故郷の家族を思って泣いたのだろうか。涙の訳は僕には分からなかった。 


10/7は、夜に一足先に雲南省へ向かったY氏とお別れを済ませ、レゲエバーへ戻った。そこでは英語の堪能な従業員から悪ガキドラマーと北さんが英語を必死に教わっていた。 


夜も更け、悪ガキにビールを奢り陽朔最後の夜を楽しむ。最後の夜だろ?と言われ、2階のライブスペースに行ってジョイントをご馳走になる。気がつけば毎晩、北さんと悪ガキドラマーの19歳コンビと夜更けまで馬鹿をやるのが日課になっていた。 


普段より多くのジョイントが回り、僕たちは酩酊した。マンチーズになって19歳コンビと街へ出て米粉を食いに行くと、金のない二人から奢ってもらってしまい、なんだか申し訳なくなった。でも、北さんは「俺の住む陽朔だから、お前は金払う必要ないんだ。」なんて、粋な事言ってたっけ。 


満腹になって宿に戻ると、近頃良くバーに来る中国人の女にテキーラショットを立て続けに2杯も飲まされる。その女に誘われ、川辺へ行く事になった。19歳コンビには「30分で戻るね!」と言い残して。 



川辺行ったはいいが、女は相当酔っ払って面倒くさい。「私の家に行く?」なんて言い出したり。チャンス!とも思ったが、19歳コンビと約束した時間はもう過ぎるころだった。僕はレゲエバーに戻る事を彼女に伝えて、急いで戻った。 



バーの入り口が見える辺りまで来ると、二人はきょろきょろ辺りを見回していた。どうやら時間を過ぎても帰ってこない僕の姿を探していたようだった。僕は走ってバーに戻って、二人にごめんねと言った。 


僕が戻ると同時にバーは閉店。僕と19歳コンビと英語の堪能な小龍という従業員の4人で、閉店後のバーカウンターでぼっこし。いつも見ていた星空を見に三階のベランダへ行く事にした。北さんと僕は服を脱いでチンコ丸出しで一緒に写真を撮ったり。いつも通りの時間が過ぎていった。 




10/8、普段より少し早く起きてパッキング。北さんも一緒に目覚めベランダでタバコをふかす。北さんは僕にこう言った。 



「この先お前が行く先々では、素敵な友達がお前の事を待っているはずだよ。うん、俺はそう思うな。」 


普段馬鹿な事ばっかり言ってる北さんが、僕の旅路に幸あれ、と言うような事言うとは思ってなかった。秋になり少し寒くなった陽朔の街を二人で眺めながら、僕は少し泣きそうになった。 


荷造りを終え、旅立つ間際に北さんは僕の使っていた扇風機に掛かっていた「一生平安」という文字の書かれた飾り物を僕にくれた。そんなこんなで悪ガキドラマーと従業員の小龍も起きて、最後の挨拶をした。 



19歳コンビは小さなメモ帳を開き、僕にこう言った。 



「good luck!!!!」 



そうか。昨日勉強してメモに書いていたこの言葉は、僕へ送る為に教わっていたのか。 



店先まで送ってくれた北さんとハグをして、洋服屋さんへ向かった。僕は振り返ってレゲエバーの姿を見る事ができなかった。何かをこらえるのに必死だった。 



洋服屋さんへ行き、店のオーナーや月を見ながら涙を流していた彼女に別れを告げた。店を出てバス乗り場へ向かう僕の背へ向けてオーナーが大きな声で「気をつけてね!」と。 



そして僕はバスに乗り桂林に向かった。 



本当は今頃汽車に乗っているはずだったが、今日の切符が取れずに一日先送りになってしまった。僕は明日、昆明へ向かう。今度は何が待っているのだろう。 

お月見の贅沢な晩餐

中洲でお月見

彼女達にもだいぶ世話になった

米粉(ミーフェン) 朝昼晩問わずよく食べた

面白い景色に囲まれ、面白い出会いに恵まれた陽朔

ズッコケ三人組 陽朔最後の夜

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