中国~梅里雪山~

2006年10月29日


シャングリラからバスに乗って、断崖絶壁を走り抜けるとうっすらと雲がかかる山やまが見えてきた。隣に座るチベット族の男が「あれが梅里雪山だよ。キレイだろ?」と言った。 


その男の携帯の待ち受け画面はダライラマだった。他のチベット族の乗客たちは梅里雪山が見えると帽子をとり、敬意を払っていた。彼らの信仰の深さが伺えた一瞬だった。 



バスの到着地である徳欽の街は山あいにある為、梅山雪山が見えない。そこから乗りあいタクシーに乗っておよそ20分。飛来寺と言う所まで行くと、山々が目前に見える。その辺りで宿をとる事にした。 


到着したのは昼ごろで、山々は徐々に雲に包まれていった。朝一番が美しい、そう聞いていたのでその日は宿の辺りを散策して、早めに眠ることにした。 


夜、歯磨きをしながら夜空を見上げると、今まで見た事の無いような数の星達に遭遇した。星座なんてどこだか分からない位、無数の星たちが輝いていた。 


翌朝、6時頃に起きて宿の外へ出て梅里雪山を見に行った。薄暗い空の中から徐々に山々がその姿を現す。一人なのにため息が出た。 


今まで数カ国の登山家達が登頂を試み、未成功に終わったその山。日中合同登頂隊も、全員が遭難した山。
今では登頂の許可が下りないという。 



そんな山々を眺めていると、観光に来ている中国人に混じって写真を収めている自分が少し情けなくなった。毎日見ても飽きないとは思ったが、いたずらに此処で日々を過ごしてはいけない気がした。チベット仏教も知らないくせに、聖なる山を面白半分で見ていてはいけない気がした。


荷物をまとめ、違う街へ行くことを決めた。乗り合いタクシーに乗って徳欽の街へ。徳欽に着きバスターミナルへ向かい、発車表を見ながら行き先を考えた。何も考えてなかった僕は昆明に程近い大理へ行く事にした。日本人も多く訪れるらしい、何か旅のヒントでもないだろうか?そう思って。 



チケットを買い近くの食堂で食事を済ませ、バスに乗り込んだ。寝台バスは半分ぐらいしか乗客はおらず、タバコも吸い放題。今まで通ったシャングリラの街や麗江の街を一気に通り過ぎる。昼前に発車したが、うとうとしてると夜になり、窓から見える星空を見ながらいつの間にかぐっすり眠っていた。 


目覚めるとバスがどこかのターミナルに止まっている。 


朝7時。他にも居た乗客たちはほとんどおらず、僕のそばに寝ていた軍服を着た若者しか居なかった。運転手にどこか?と聞くと、「下関だ。」という。 


「着いたの??」 


そう聞くと、そうだと言った。下関は大理エリアの新市街に相当する場所だ。バスは掃除の男が寝台の布団をたたみ直していた。どうやら、とっくのとうに到着してたらしいが、早朝到着しても行き場所の無い人間は起こさずに居てくれてたらしい。 



宿に着くと、日本に7年いた中国人がいたので久々に日本語で会話。今は街を軽く散策して宿に戻ったところです。

 

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