フランス~ル・グロー=デュ=ロワの悪夢~

2011年06月12日

 

 

イタリアからフランスへ。
海に沿って走って行った。


国境はただの検問所といった感じで、国境警備員二人が走り抜ける車をチェックしているだけだった。


一応スタンプを押す必要があるかを訪ねたが、やはり必要なかった。


でも国境越えの時、なんとなく始めた自転車の旅も何とかなるものだと少し感動した。


国境を越えてしばらく走ると小国、モナコに入った。
モナコグランプリのモナコ。


キラキラ光る何かが埋まったアスファルトが美しかった地下道を通り抜ける時に、入り口にあったゲートに、"何日から何日までモナコグランプリ"と表記があったので、ひょっとしたらF1カーが走り抜けたトンネルを僕も走ったのかもしれない。



そしてビーチ沿いにだだっ広い歩行者と自転車専用の道が続くニースへ。
なるほど、こういう所か。興味もお金もないので走り抜ける。



そこからカンヌへ。
映画祭で名高いカンヌ。
映画祭の会場でしばらく観光してから、街を抜けたあたりのキャンプ場で一泊した。



マルセイユも走り抜けた。
ただのでかい港街。通り抜けるので精いっぱい。
多くのアラブ系の商店が並ぶ不思議なエリアを抜けて行った。


港のそばにメリーゴランドがあって、古い建物なんかと一緒に見ているとディズニーランドに来てるのかと思った。人が多いせいもあって。


マルセイユを越えた達成感。
でもまだまだ先は長い。

フランスを10日で走り抜ける予定だった。
そして予定は大きく乱れることになる。


le Grau du Roi(ル・グロー=デュ=ロワ)という街で深夜から早朝にかけて雨宿りをしていた時のこと。
朝方6時ころ、街のインフォメーションボードで地図を見ていた。


自転車はちょっと、3メートルかそこら離れた僕から見えない場所にあった。
人気もなくカギなんてかける頭もなかった。ほんのちょっと地図を見たかっただけ。



チャリンコ乗ったガキが通り過ぎようとしたので、危ないかなと思ってチャリンコの場所に戻る。





無いじゃん!
チャリンコ!!!!!!!!!!!!!





通り過ぎて行ったガキの仲間が俺のチャリンコ乗って走っているではないか!!!!






あんなに全力疾走したのはいつ以来だろう。
オイ!を連呼しながら追いかけた。



追いつけるわけもなく、生活の道具全てを失いそうになった。



諦めかけたその時、ガキはチャリを乗捨て逃げていった。
仲間のチャリに2ケツで。





乗捨てられた時に折れたのか、折れてスピードが出なくて乗捨てられたのか。


スポークが再び折れた。



キャンプ場まで数キロ歩いた。
悲しい日曜日の朝だった。



翌日月曜日、街に一軒しかない自転車屋で修理を断られる。
店の主人はカミさんと喧嘩したの?って位に一方的に機嫌が悪かった。
自分で直せるだろ!と、なぜか怒鳴られる。



お話にならなかった。



チャリンコ捨てて日本に帰りたくなった。



チャリ持って行かれなかったのは不幸中の幸?
いや、ただの不幸だ。
ネガティブ全開。



夜,飲みながら日本の歌を聞いていると情けないことに大泣きしてしまった。



しかし酔っぱらいは諦めることを諦めることにした。

EU内の国境越えは拍子抜けするくらいあっさり

イタリアからフランスに入るとすぐにモナコ モンテカルロを走りぬける

そしてニースを越えてカンヌへ

カンヌ映画祭の会場

マルセイユから西へ少し行った カマルグ自然公園へ入るところで渡し舟に乗る

being on the road

カマルグ自然公園のあたりは湿地帯で、止まると蚊の大群に襲われるので休めなかった

ル・グロー=デュ=ロワ この街で自転車を盗まれかけた

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マルセイユから西へ少し行った カマルグ自然公園へ入るところで渡し舟に乗る