ギリシャ~I'm 100% Yellow~

2011年04月21日


雨がテントを叩く音がする。


イスタンブールの国境近く、ギリシャのアレクサンドルポリスのキャンプ場。
ここに着いた日は深夜で雨も降り、街の地図もなくしょうがなくホテルに泊まることにした。
きっと起きたら快晴で、気持ちも良いギリシャの朝を迎える事になるはず、そう期待していた。


目覚めるとまた雨。


高い宿代を払い続ける事はできない。街へ出て、キャンプ場を探すことにした。
公営のキャンプ場を見つけて移動した。幸いにも、テントを張るタイミングでは雨がやんだ。
街に食材を買いに行き、ぶらついてるとまた雨が降ってきた。


テントに戻り、早い夕飯を食べながら1ユーロで買った1リットルのワインを飲む。
そのワインを半分ほど飲んでいたが、寝不足で疲れているはずの頭に眠気が訪れない。


寝袋にくるまり、さらにワインを飲んだ。
外気が寒いのでワインは冷たく、身体を暖めようにもその冷たさで相殺されている気がした。


陽射しの強いインドが恋しくなった。
トルコ・ギリシャと雨ばかりで気が滅入る。
呪いたくなる陽気だ。


これが春を告げる雨だとしたら、なんと冷たい雨なのだろう。


雨音で目覚め、コーヒーを飲んだ。


どこかに行こう。
グダグダしてる時間はない。


少しましになった天気のうちにテントをたたみ、チェックアウトを済ました。



西へ向かう車を捕まえるべくヒッチハイクに挑戦してみた。
少し歩いては歩みを止めて、右手親指で車に呼びかける。
4~5時間繰り返したが、結果はゼロ。


歩いているうちに太陽が久しぶりに見えたことと、桜咲くギリシャの田舎の風景を見ることが出来たことでよしとしよう。



ローカルバスでアレクサンドルポリスの街に戻った。
あれだけ苦しかった道のりを10分程でバスは逆行した。


22時発、テッサロニキ行きのバスに乗ることにした。


客は少なかった。


荷物を胴体部分に押し込んで乗車し、運転手に座席を確認した。
ただ、後部座席を指さすだけ。シート番号は無視している。


そこには外国人と思われる、肌の浅黒い人達が沢山いた。


乗車前、ビニール袋を手に運転手が車内に入っていったの見ていた。
運転手がゴミ拾いでもするかと思ってたのだが、そのビニール袋は彼らの座るシートにつけられていた。


ギリシャ人は3人。
がらがらの前の方の座席で、もちろんビニール袋のないシートにいた。


僕は抗議した。運転手は渋々席の移動を認めた。
しかし、英語を話すことが出来ない浅黒い人々はそのままだった。



なんと言うことだ。



「カラード」



運転手はそれだけで僕たちを隔離した。


眠りたかったが、怒りで眠ることが出来なかった。
全てのギリシャ人がそうで無いのは分かってる。


俺の何が分かったって言うんだ?

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