イタリア~フォロニカ-ピサ-サボナ~

2011年05月26日



完璧に気が緩んでいた。

 

WIFIを拾えてネットができるPDA、EMONEを盗まれてしまったのだ。

フォロニカからピサへ走り、本当に斜めだったピサの斜塔に感動した後、ジェノバ方面に走った。フィレンツェにも行きたかったが、イタリア滞在期限も考えて西へ西へと向かう事にした。

 

長く続く海沿いの道を走る。ビーチある所にレストランあり。本当にどこでもビーチのそばには海の家とレストランがあって、皆ビーチを満喫していた。

 

La Speziaの街を越えた辺りから、やる気を無くすほどの上り坂の連続だった。

街を出る頃に陽は沈み、真っ暗な山道を自転車を歩き、押しながら進んだ。

 

もう嫌だ!などと独り言をいう元気も失い、ただただ歩いた。途中、小さな街の駐車場で仮眠を取った翌朝、少しだけの下り坂を味わった。

右ひざが痛い。限界だなぁ、と思ったので丘の上のキャンプ場に入った。野宿も良いけど、堂々とノンビリしたかった。

午前中に到着し、1日のほとんど寝て過ごしたが、腹が減って夜7時ころに飯を食った。飯の前にトイレにある電源でEMONEを充電し始めていたので、食後の食器洗いの時に取りに行こうと思っていた。

 

目を疑った。そっくりそのまま無くなっていた。

 

キャンプ場の親父に聞いたが、何も知らなかった。充電ならレセプションで、と言われるだけだった。

今までキャンプ場はどこかのんびりしていて、ある程度の相互監視の目があり、平和なもんだと思っていた。トイレで色々充電していたり普通にしていた。

 

でもそれは単なる思い過しで、自分の物を目に届かないところに放置していた自分の責任。

 

荷物が一つ減って楽になった、そう考えてすっぱり諦めることができた。

 

翌朝、チェックアウトをしようと思いレセプションに行った。先日の一件を話したが、俺の責任ですからと言って笑った。

 

はげ頭のちょっとおっかない顔した親父は、代金を受け取らなかった。いいんだ、こっちも申し訳なく思っているんだ、と。

 

久々に人の情に触れて、涙が出てしまいそうになった。

 

グラッツェ、ありがとう。それしか言えなかった。

 

美談を求めて旅をしてる訳でもない。しかし時たま触れることが出来る人々の優しさは本当にありがたい。

 

そこからまたうんざりする登り坂と、射精のように一瞬で終わる下り坂の快感を交互に味わいながら走った。

 

ジェノバの手前のキャンプ場は、今まで一番辛い坂道の上にあった。

 

そして、ジェノバを通り過ぎて西へ40キロほど離れたSAVONAと言う街にいる。

 

今思えば、EMONEは便利だった。この街に来てPCの置いてあるネット屋を探すのに苦労したもんで。なぜかボウリング場にあるネットコーナーでこれを書いております。

 

数日後にはおフランスに入れそうです。

 

更新減りそうですが、また後日。

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